home003.gif

2009年07月29日

誕生日 同日、3連発


誕生日 同日 3連発

居酒屋での会話 そのA



「 はい、これでオレの『蜂の一刺し、3連発』は終わり。
  で、今度はお前の番だぞ、  」
「 わかった、わかった。だけどさ、お前の話って、
  結局3人の女の子に「元彼」として暇つぶしの
  ネタにされただけだろ、 」
「 ま、そうだな 」
「 まあ、そうだなって、お前、涼しい顔してよく言うね、
  オレだったらそんなの耐え切れないけどな…  」
「 あのな、お前、女の子から電話がかかってきて
 『 ご飯、つれてって! 』だぜ。こんなおいしい話、
 なんでパスするんだよ! まあまあ、そんなことより
 お前の話を…  」
「 あっ、そうだったな。だけど、オレの話、お前のに
  比べてしょぼいけど、それでも…… 」
「 おいおい、言いだしっぺはお前だろ、さ、早く、 」
「 わかった。じゃ、言うけど、オレ、今までに誕生日が
  同じ子に3人会った…  」
「 え、じゃあ…  年も同じ? 」
「 いや、さすがにそこまではちがう。何月何日だけだ 」
「 ふーん、だけど、そんなのことちょっと無いよな… 」
「 だろ、 それでさ、一番目の子、この子、最初はオレに
  ものすごく尽くしてくれてさ、 それで、すっごく
  第一印象はよかったんだけどさ…  」
「 へぇ、じゃあ、その口ぶりだと、どっかで豹変でも
  したのかい? 」
「 いや、違う。そんなんじゃない。 その子、確かに
  オレにものすごく尽くしてくれるんだけどさ、それが、
  ある日ぱっと気づいた。つまり、その子はいつも
  自分がやりたいようにやっているだけで、オレが
  どうして欲しいかなんて全然考えていない子だった…」 


続きです…


「 なるほど、自己満足の世界だな。で、例えば? 」
「 そうだな、例えば、デートでなんか買ってあげた
  お返しに、後日、Tシャツとかをプレゼントして
  くれたんだけど…    」
「 それが、とんでもなく趣味に合わない、と、 」
「 そう。それで、申し訳ないけどその話題に触れない
  ようにして、もちろん着ることもない。すると… 」
「 そこで、機嫌が悪くなるわけだ、 」
「 いや、そうじゃない。それだったらすげーシンプルで
  いいんだけど、実際は、オレがそのTシャツを
  気に入らなかったのを察して別のを買ってきた。
  ところが…   」
「 やっぱり気に入らなかった、と、 」
「 そう、当たり。しかも、最初のよりも、もっと
  チャレンジャーなやつでさ、 まあ、終始そんな
  調子だったんで最後はいいかげん嫌になってさ… 」
「 ははっ、痛いな、それ。まあ、だいたい話の
  流れは見えてきた。つまり、お前、その子のことが
  トラウマになって、後日、同じ誕生日の子に会って
  ぞっとしたわけだ。でも、そんな話もめずらしい、」
「 まあまあ、続きも聞けよ。次の子はさ、同日誕生日が
  2度目だからそれほど驚かなかったけど、その子、
  異常に自分の誕生日をカウントダウンするわけ。
  すると、オレ、前の彼女のこともだんだん思い
  出してきてさ、なんか、真綿で首をしめられてる
  気分になってきてさ…   」
「 あはははっ、お前、面白い! いやー盛り上げって
  きたな…  すいません、こっち、生中、2つ! 」
「 で、さ、そろそろしめるけど、次の3人目はすげー、
  最近の話。お前、隣りの課の「○○ちゃん」、当然
  知ってるだろ! 」
「 えっ、○○ちゃんかよ、 すると、もしかして… 」
「 そう、その、もしかして。 オレ、自分で言うのも
  なんだけど、ものすげーがんばって彼女とご飯まで
  こぎつけたわけ。それで、なんか、自然に誕生日の
  話になって、すると…  」
「 同日誕生日3連発だったわけだ、 」
「 そう。そのとおり。ところが、オレもそこまで
  こぎつけるのに、ありとあらゆる手を使って苦労した
  わけだし、それで、そんなつまんねーことぐらいで
  ひるんでどうするんだって、自分で自分をふるい
  たたせたわけ。ところが…  」
「 どうしたわけよ? 」
「 そう、つまり、○○ちゃんな、オレが誕生日を聞いた
  とたん、一瞬固まったのを見逃さなかった、   」
「 ほう、それで? 」
「 それから、ダメ押しで指摘してきた。以前、付き合った
  彼女が私と同じ誕生日なんでしょ、って、 」
「 またまた痛いな。 で、 なんて答えたの? 」
「 それがさ、オレもとっさに、ここで変に隠し立て
  するとよけいドツボにはまりそうな気がしたんで、
  それで正直に答えた。すると…  」
「 はいはい、いいから先を言えって、 」
「 その後は、オレの昔話だけでさんざん盛り上がって、
  気がついたらその日のデートタイムはおしまい。
  それでも、なんとか次につなげようといろいろ試みた
  けど、結局、オレって彼女からしたら単なる
  おもしろい人で終わってしまったみたいだわ…  」
「 なるほどね。だけどさ、お前の話って、オレの
 『 蜂の一刺し3連発 』よりずっと痛いんじゃない? 」








 salsa banner.gif
posted by jekugun at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/30924862
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック